一枚板には唯一無二の美しさと魅力がありますが、自然素材ならではの性質も理解しておく必要があります。
このページでは「後悔しない一枚板選び」のために、購入前に知っておきたい注意点から、
一枚板の魅力、メンテナンス方法までわかりやすくご紹介します。
一枚板は家具になる前に乾燥されますが、その過程で多くが反ります。これは木が湿度の変化により形を変える自然な現象です。
反った板は削って平らに整えますが、家具になった後も湿度や環境の変化で再び反ることがあります。木は湿気を吸収して膨らみ、乾くと縮む性質があり、場所や木目によってその差が異なるため、バランスが崩れると反りが生じます。一部がわずかに縮み、別の部分がそれより大きく縮むと、板がゆがんで反ってしまうのです。
割れも同様に収縮によって生じる現象で、主な原因は「湿度の低下(乾燥)」です。木材は家具になった後も空気中の湿気を吸ったり吐いたりしており、急激な乾燥により大きな収縮が起きると、割れが発生することがあります。
人間の肌が冬場に乾燥してあかぎれになるのと似ており、木も環境に合わせて変化する「生きた素材」であることを理解するのが大切です。
一枚板は、環境に慣れるまでに1〜2年ほどかかる場合もあります。
木の個性として、少しおおらかな気持ちで付き合っていただけると、長く楽しめる素材です。
反りや割れが生じることを前提に、日常生活に支障が出ない程度に抑えた仕上がりを目指しています。
一枚板の特性を理解し、過度な乾燥を避けつつ丁寧に扱うことで、美しい状態を長く保てます。
無垢材は削り直せば新品同様に蘇る素材ですので、過度に心配せず、日々の変化を楽しみながらご使用ください。
当店製作の家具で、反りや割れが出た場合には、お気軽にご相談ください。
当店では、一生モノの家具として使っていただけるようメンテナンスサポートを行っております。
詳しくは「03.メンテナンスサポートの有無を確認」をご覧ください。
一枚板の家具は重厚で存在感がありますが、天然の耳の部分があり、四角でもないので、サイズが大きくなる傾向があります。そのため、購入前にお部屋のレイアウトや導線を考慮し、スペースに合ったサイズを選ぶことが重要です。
テーブルなどが大きすぎると、圧迫感を与えたり、通路に制約が生じる可能性もあります。椅子を引いた際の動きや周囲の家具とのバランスも考えた配置を計画することが大切です。
一枚板の購入時にメンテナンス体制が整っているかを確認しましょう。
一枚板は長く使い続けられる素材ですが、長く愛用するためにはメンテナンスが欠かせません。反りや割れが発生した場合、家族構成が変わってサイズを変えたい、古くなったテーブルをリメイクしたいといった時に、相談できると安心です。
弊社では、再塗装やオイルメンテナンス、天板の削り直しなどにも対応可能です。ライフスタイルの変化に合わせてサイズ変更やリメイクのご相談も承っています。「使いながら育てていく」ことを楽しめるのが一枚板の魅力。だからこそ、購入時には「その後」まで見据えて、サポート体制があるかどうかも含めてご検討ください。
唯一無二で、長い年月を経て育まれた「歴史」を持つ一枚板を選ぶことは、とても楽しく特別な体験です。自然が生んだかたちや木目にひとつとして同じものはなく、まるで出会いのような感覚があります。
「これがいいかも」と感じたら、それはきっと運命の一枚。家族の一員として迎え入れたくなる一枚板との出会いを探しに、ぜひお楽しみください。
高齢の樹木から切り出される一枚板は、長い年月を経て育まれた、まさに唯一無二の素材です。その形や表情を活かした家具といえば、一枚板のテーブルやカウンター。一本の樹木が、ダイニングテーブルに使えるほどの大きさになるには、およそ150年から300年の歳月が必要とされており、その存在自体がとても貴重です。
一枚板は、薪を割るように縦に製材されます。切る場所や部位によって、木目や色合い、表情はまったく異なります。その違いが一枚板の大きな魅力のひとつです。
高齢木から切り出した一枚板には、その木が歩んできた「歴史」が木目となって現れています。日光がよく当たる場所で育った木はよく成長し、木目が粗くなる傾向があります。傾斜地で育った木は、根元から曲がりながらも天を目指して伸びた様子が木目となって表れます。そして耳付きの板からは、枝がどこに伸びていたか、幹がどのように立っていたかなど、切り出す前の樹木の姿が思い浮かびます。
まるで、その木の素性や環境が木目を通じて語りかけてくるような感覚が一枚板ならではの面白さです。
天然素材の一枚板を一枚置くだけで、空間の印象は大きく変わります。自然の風合いや温もりが加わることで、お部屋が華やぎ、毎日の暮らしに上質さと豊かさをもたらします。
一枚板を毎日使う家具として取り入れることで、木の経年変化を楽しみながら、一生ものの家具として暮らしに根付いていきます。使い込むほどに味わいが増し、既製品の家具にはない“育てる喜び”を感じられるのも、一枚板ならではの魅力です。
一枚板は、ただ使うだけでなく、暮らしの中で手をかけながら育てていく家具。長く美しく使うために、素材に合った扱い方やお手入れ方法も大切です。
ここでは、一枚板と心地よく付き合っていくための工夫をご紹介します。
ウレタン塗装とオイル塗装では、お手入れ方法だけでなく性質や特徴も大きく異なります。
それぞれの違いを理解したうえで、適切なケアを行うことが、一枚板を美しい状態で長く使い続けるためのポイントです。
ウレタン塗装は、表面に硬い塗膜を作ることで水や汚れに強く、基本的にメンテナンスの手間が少ないのが特徴です。
ツヤ感のある仕上がりで、比較的扱いやすい塗装方法です。
オイル塗装は、木に浸透する塗装のため木の風合いが活き、自然な手触りが楽しめます。
一方で表面に塗膜を作らない分、調湿性が高く、定期的なお手入れが必要となります。
水を固く絞った布で軽くこすり、汚れを取ります。無垢材の表面が濡れていると、オイルが浸透しにくいため、少し時間をあけて乾燥させます。
缶の中のオイルをよくかき混ぜます。オイルをウエスにつけて伸ばしながら塗り広げます。塗り残しのないよう、ゆっくりと木目に沿って丁寧に塗ります。
塗装後すぐにふき取ります。ふき取りには、塗装に使用したウエスを使用せず、新しいウエスをご使用ください。この時にしっかりふき取らないと、いつまでも乾燥しない状態が続きます。手で触った時にサラっとしていることをご確認ください。
12時間以上換気をして乾燥させましょう。オイルの効果は、乾燥後でなければ発揮されません。
完全に乾燥するまで約1週間程度かかりますので、それまでの間は敷物をして使用することをオススメします。
オイルが付着したウエスなどは水に浸した後、袋に入れて処分してください。オイルが染みたウエスは乾燥中に熱を持ち、自然発火する恐れがあります。必ず水に浸してから処分してください。
上記オイルメンテナンスをする前に、キズや汚れのある部分をサンドペーパー#400でサンディングします。やわらかい材種の場合、一部分のみサンディングしすぎるとその部分のみ凹んでしまうので、削りすぎに注意が必要です。また、必ず木目に沿ってサンディングしてください。
自然素材の一枚板を、大切に安心してお使いいただくために